コントンの“支援”への思い

 

 

アトリエコントンは

「専門家であり、プロとしての支援サービスが提供できる

事業所でありたい」と思っています

 

そこには「単なる親切な人」や「ボランタリー精神の高い人」や

「いいことをしたい人」「自己犠牲的な人」とは

決定的に違うものがあると思います

 

専門家であり、プロであろうとすれば

知識や技術を高める必要があるのは大前提ですが

その中で「自分を棚上げしない」という姿勢が

とても大切なことであると考えています

 

「自分のごまかしはさておき…」「自分のだらしなさはさておき…」

「自分のわがままはさておき…」という態度ではなく

 

「自分もよくできた人間ではないけれど…」と自覚して

「いろいろあるけど、お互いそれぞれの課題に取り組みながら

一緒に成長していきましょう」という気持ちが根本に持てており

 

「支援してあげています」「福祉って良いことでしょう」というところからは

うんと遠く、一番遠くで、まず自分自身を磨こうとしていること

 

 

そうしていることで

 

例えば

自分の課題を克服しようとするとき

理想の自分に近付きたいと行動にうつすとき

困難な状況に向き合いながら耐えるとき

どれほどの忍耐力や勇気やエネルギーが必要で

どれほど無力感や孤独感を感じるものか

 

支援員自身も自分の体験から知って

相手のそれも〝自分ごと〟として

捉えることができるのでしょう

 

そして何より

「それが成長の時」と支援員もともに耐えながら

「本当にこの人に必要な支援とは」と

深く考えることができるのでしょう

 

 

 

「寄り添う支援」

「温かい支援」

などとよく言いますが

 

「寄り添えているか」

「温かいか」は

相手が感じることであって

支援員が言えたことではありません

 

 

福祉従事者は聖人である必要もなく

また聖人になどなりようもありませんが

 

「自分に何ができるかわからないけど、この人を少しでも理解したい」

 と思いながら

そのために、自分を棚上げせず、どれほど自分を高めるか

 

それが専門家であり、プロである支援員に

必要な姿勢ではないかなと思っています。